憲法24条研究ノート-IntroductionⅡ-
〔写真〕「24条かえさせないキャンペーン」で配布されているリーフレット。
URL: https://article24campaign.wordpress.com/
おはようございます。
私の実家は佐賀県なのですが、あちらはもう梅雨入りだそうです。
天候がずれると、作物の生育がいろいろ大変みたいです。
【前記事】の補足として、本連載の全体像をお話ししておきます。
実は、先月から20数年ぶりに購入している「法学教室」(有斐閣)で興味深い記事を見かけました。
曽我部真裕「憲法 教科書のその先へ 第13回 憲法24条と婚姻の自由」(法学教室2021年4月号P.100以下)
※曽我部真裕・・・京都大学教授
ブログやnote、本ニュースレターでえっらそーに法律について語っている筆者(foresight1974)ではありますが、憲法24条の理論的な部分について、ほとんど何も知らないです。お恥ずかしながら。
(弁解がましいことを言いますと、90年代に法学部で学んでいた学生は、知らない人がたくさんいると思います。理由はおいおい。)
で、上記の記事を読む。
へー、おもっしろいじゃん!!
というわけで、本連載を思い立った次第。
ついでに申し上げますと、離婚後共同親権や選択的夫婦別姓、その他の法律問題に関する筆者の記事も、「最初は知らない」から全て出発しています。
筆者に専門性は何もありません。(強いて言うなら会社法と金融商品取引法)
で、上記の記事をいわば骨格として、連載が進んでいきます。
本連載の全体像
というわけで、内容は「法学教室」2021年4月号の曽我部教授の記事をご覧いただければおおむね把握できるわけですが、本連載では以下のような参考文献を駆使して、少々肉付けを試みます。
1、24条の制定経緯
「1945年のクリスマス」(ベアテ・シロタ・ゴードン)
「家制度の廃止」(和田幹彦)
2、学説の展開
「日本国憲法24条解釈の検証ー或いは「家族」の憲法学的研究」(君塚正臣)
「家族と憲法」(辻村みよ子)
3、基本権の内容形成権論
「「憲法上の権利」の作法」(小山剛)
「基本権の内容形成」(同)
「制度形成の統制」(篠原永明)
「人権保障と制度」(同)
4、近代的家族モデルの当否
「憲法学における「家族」の位置づけに関する一試論」(田代亜紀)
「憲法と家族」(斉藤笑美子)
5、両性の本質的平等
「家族と憲法」(中山茂樹)
「家族の自由と家族への国家介入」(水野紀子)
「婚姻の自由の憲法理論上の覚書」(佐々木くみ)
6、婚姻の自由
「憲法の理性」(長谷部恭男)
「同性婚ーだれもが自由に結婚する権利」(同性婚人権救済弁護団編)
7、判例の検討
8、まとめ
う~ん、こんなに調べきれるだろうか。。。
まあよいでしょう。
連載は模索的に進行するため、上記の全体像は途中変更する可能性はあります。
知的鍛錬としてやっているので、毎週連載は自分の中ではノルマですが、検討に時間を要する場合は休載する可能性はあります。
そして、来年3月には無事終わらせたい。。。
理論的に突っ込んだ話はしますが、最初に曽我部教授の該当部分を紹介・補足しながら進めていきますので、憲法理論などさっぱり知らなくてもわかるように書いていく予定です(努力目標)。
次回からの連載をどうかお楽しみに!
(この連載続く)
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